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淑女からの求婚

2012.05.17 | 00:45

パトリシア・ワデル/ラズベリーブックス


1886年イギリス。ハートフォード伯爵の孫娘クラリッサ・ポメロイは

遺言により祖父の死後1年と2ヵ月以内に爵位と財産の両方を持つ男性と

結婚しなければ遺産相続の権利を失ってしまうという厳しい条件にさらされ

重大な決意を胸に シェリダン伯爵サイモン・シンクレアの屋敷を訪れ

彼に結婚を申し込んだ。とある秘密をかかえ資金が必要なクラリッサは

誠実な人物として知られる彼なら約束を守ってくれると信じていたが

求婚を受け入れたサイモンからは想像もしなかった条件をだされ・・・。


クラリッサは子供時代に偶然みてしまった ある女性への酷い扱いに

心が痛み そのことが切っ掛けとなり慈善事業の道を開拓した

勇気ある女性である。男尊女卑の貴族社会にあって彼女の行動は

大胆であり 男性からは後ろ指さされそうなものだけれど

彼女の信念は揺らぐことなく真っ直ぐだ。まだ14歳だった少女が

無慈悲な現実を受け止めた日のことを思うと胸が痛くなる。

亡き祖父の遺言はそんな彼女の人生設計を大きく変えてしまったよ。


クラリッサからの契約結婚のお誘いをうけたサイモンは驚きはしたものの

彼女の提案を考えてみるなんて言いながら とても嬉しそうだった。

彼女の祖父の屋敷ではじめて顔合わせしてから 互いに興味を持って

遠くからお互い観察しあってたんだろうな。いいな美男美女は。

これは大胆な逆プロポーズだ。お互いの利益になることだし

ほぼ問題なく快諾してしまうんだけれど サイモンの条件がこれまた

男性優位なやらしい条件。おいおいサイモンそんなに好きだったのか?

彼をとても誠実で真面目な人物だと想像してたクラリッサが誘惑されて

面食らったのもわかる。恋愛期間がない二人の距離を縮めるには

じゅうぶんすぎる大胆な誘惑で クラリッサは彼がそばにいるだけで

心拍数あがりっぱなしで笑た。好きな相手だから拒否できんぞ。


彼らの間に横たわる クラリッサの秘密。サイモンが手をつけられない

彼女だけの口座。そのお金は何に使われているのか。

サイモンの心の中の疑問は日が経つほどに大きくなっていくわけで

彼女への想いがつのるほど その秘密が知りたくなるのは仕方ないよねぇ。

クラリッサもさー そこまで頑に秘密厳守しなくってもよかったのに

サイモンなら きっと理解してくれたはずだと思うんだけれど。

この夫婦ならどんな問題があっても乗り越えていけそうな二人だった。

大きな事件もなくドキドキ感は少なかったが安心して楽しめたかな。



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片思いの終わらせ方

2012.05.13 | 00:59

シェイン・ボルクス/マグノリアロマンス


映画グッズを集めコスプレだって挑戦するオタクのローリーは

やはり同じくマニアの彼氏トムと夜な夜な部屋でまったり過ごしている。

彼をそこまで好きではない なんとなく続いてる関係を捨てられない。

そんなとき職場で初恋の相手ハンターと再会し 憧れの存在だった彼に

振り向いてもらおうと 友人アリソンの知恵をかりて変身することに。

臆病なサラは自分の趣味も 少し変わっている家族の習慣もすべて

隠した状態で ハンターを手に入れようとするのだが・・・。


まぁ自分に自信がない人は世の中にいっぱいいると思うんだが

サラの場合は 自分の家族や熱烈マニアぶりなど 本来の自分をすべて

隠した状態で中身はそのまま外見だけ変身しようと奮闘してて少し滑稽だった。

だって それって自然じゃないし無理してる部分が多すぎて

いつかそんな自分を許せなくなるでしょう。自信つけるために頑張ってたけど

そんなこと子供だってわかるじゃないの。無理しすぎじゃない?って。

いつも迷ってビクビクしてて ちょっとパニクると誰かに電話や過呼吸。

もう少し落ち着きなさいよ誰も気にしちゃいないわよって思うんだよな。


それに彼女の猾いとこが本当にイヤだった。ハンターとオタク彼氏トムを

天秤にかけて もし振られたら1人になっちゃうのがイヤだからって

二人の男に対して これほどの侮辱はないんじゃないの?

子供じゃないんだからさー もっと上手に大人の恋愛しようよ。

確かに恋は自由だし 衝動的になる瞬間だってあるかもしれないけれど

サラの場合は確信犯のくせに気弱だから 読んでてイライラするんだよな。

悪女に徹することなんて性格上できないくせに無理しすぎって感じ。


ハンターは見た目も性格もいい人だったし 彼がサラのどこに惹かれたのか

さっぱりわからん。まだアリソンなら理解できるんだがなぁ・・・。

あとサラの妹で自由人ストーミー。この二人にハンターが惹かれたってなら

あーわかるわかる。素敵だもんねーってなるんだけれど・・・。


登場人物の中で一番嫌な女だって感じた同級生の意地悪女も

イヤな人だったけど その意地悪女とは違う意味でサラもイヤな人だった。

まぁ最後は和解できてよかったわね。はい。ハンター優しい。

家族や大切な人たちが個性的でイイ人すぎてサラの醜態が目にあまる。

究極のマニアぶりオタク設定期待しすぎたみたいだ。

イライラしつつも1日で読み終えた・・・うーんんん。



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結婚の罠

2012.05.11 | 01:37

リン・グレアム/ハーレクイン文庫


サラは自分の婚約者と従姉妹が抱き合う姿を目撃し茫然自失のまま

部屋を飛び出し会社へ向かった。同僚のデスクにあったブランデーを

あおったサラの前に 出張中のはずだったボスのアレックスが現われ

動揺したままサラはアレックスに全てをぶちまけてしまい・・・。


サラはこーんな婚約者と式を挙げなくて本当によかったと思う。

意地悪な従姉妹を諦めて 彼が自分と付き合っていたことを知ってたから

この二人の姿を見たとき どれほどショックをうけ傷ついたか。

彼女は このバカ二人の恋愛ゲームの被害者だわよ。この従姉妹ってのが

底意地悪い奴で 両親亡き後引き取ってくれたおばさん夫婦も外面はいいけど

読んでたらちょっと嫌な感じがしたし 小さい頃からずっと従姉妹に虐められ

ながら 学校も彼女のせいで退学することになってるし なんだかなぁ・・・。

こんな窮屈な中でよく頑張ってこれたよなって思うのよ。

サラのことが妬ましくて仕方なかったようだけど ちょっと酷すぎる。


アレックスは1年ちかくサラのことを気にかけていたようだし

二人の関係が進むうちに 結婚破棄の経緯にも少なからず彼の影響があって

案外アレックスの思いやりや横やりのおかげで サラは裏切り者二人にも

報いることができたのだし 結果よかったのではないかと思う。

でも 知らぬうちはいいけど事実を知ってしまうとサラも複雑だよなぁ。

それが許せる範囲なのか なかなか難しいけれど 起こってしまった事実は

かわらないし それはアレックスよりも裏切り者二人の無責任な行為のせいだしね。

ただ怒りの矛先が一瞬揺らいでしまったことで サラとアレックスの間に

不穏な空気が流れてしまったのがいたたまれない。

やっとわだかまりとれたと思ったら 又問題起こるし・・・

もうサラのためにならない親類とは絶縁するべきだわねぇ。

それが一番いい問題解決だと思うな。こんな親類必要ないしねぇ。



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きまじめな誘惑

2012.05.10 | 00:18

ローリー・フォスター/ハーレクイン文庫


大学の研究論文テーマ“英雄論”にぴったりの人物を 新聞記事で

発見したエリザベス。水難事故から母子を救った男性ガブリエルに

興味をもった彼女は英雄に詳しい話を聞くため 夏休みを利用し

ケンタッキー州を訪れたのだが 英雄は想像と違うプレイボーイ。

しかもインタビューを嫌がりつつも ある条件を出してきて・・・。


ハドソン家四兄弟の末っ子で便利屋さんゲイブ。すべてをマルチに

こなす優秀な人物だが なんせ色々と興味の範囲も広く安定はしてない。

困ってる人がいればあたり前のように手を貸しているわけで

近隣住民にとっては 困ったとき頼みのハンサムな便利屋さんなのだ。

キャスパー家は 上から医者・警察官・獣医師・便利屋。

うっとりするほどイイ男揃いに+α 医者の息子がこれまた好青年。

上の二人の伴侶も素敵な人物で 家族が増えるごとに結束力も増してる。


堅苦しいお嬢さんのエリザベスは コンプレックスの赤毛とそばかすを

意識してたが ゲイブの目にはそれは大きな魅力で 隠れた場所も

素早くチェックで優れた容姿を確認。さすがだ 早すぎる・・・

赤毛ちゃん赤毛ちゃんと呼ばれ 慣れ親しんできたのか麻痺したのか

ゲイブのインタビューの間際にロマンスの特訓なんて羨ましい。

一度だって女性に本気になったことない快楽主義者の自由人ゲイブが

素直すぎてドキドキしちゃう赤毛ちゃんにノックダウンされてた。


英雄論への執拗な調査の裏側に潜んだエリザベスの苦悩とトラウマに

いち早く気がつき 心の手当に挑んだとこは優秀である。

次は三男の獣医師ジョーダン。兄弟中では異色の存在らしいので

とっても楽しみ。今回はケイシーの存在感なかったから残念だったわ。

モーガンのデレパパぶりが想像こえてて笑た。



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甘い闇の記憶

2012.05.08 | 04:19

ペニー・ジョーダン/ハーレクイン文庫


ホテルチェーンの元経営幹部カレッジは 祖母の手術費を捻出し

近隣に住み面倒をみれるように 新しい職を探していたところ 

大富豪ギデオンの屋敷での仕事に合格し働き始めることになった。

幸先よく順調にスタートした新生活だったが 過去の出来事を思い出し

雇用主が初恋の人だったと気がついてしまい・・・。


過去に起きてしまった出来事に関してはカレッジもギデオンも犠牲者だ。

カレッジの義姉レイニーのやったことは彼の人生を大きくかえてしまったし

カレッジの心にも深くその存在が刻みこまれ その後の恋愛に大きく影響。

うまい具合に罠にはめたよなぁ 美人で性格ブスなレイニー。

でもその理由が父親(カレッジの継父)に対する独占欲だから気持ち悪い。

カレッジに対する継父の態度も不気味で 虐待に及びそうだったから

カレッジの祖母の救出がなければ彼女の人生は破綻してた可能性あるな。

それにしてもカレッジの母親もとんでもない男と再婚したもんだ。


当時騙されたのは自分だけだとギデオンが信じていて カレッジへの

復讐心があったかもしれないけれど 本来の姿や考え方をみれば

彼女への思いが変化しても驚かない。彼女の祖母への忠誠心や優しさは

嘘偽りなく本当の思いだもんね。

愛憎は紙一重で ほんのちょっとの切っ掛けで反転しちゃう。

お金で相手を絞り上げようとしてたギデオンは酷い男にも見えるし

カレッジへの想いに自分自身が振り回されていたような。

彼女にウブな面がありすぎて 彼の酷い態度がますます強烈に感じた。


カレッジを精神的に追い込みすぎて ストレスを与えすぎていたのには

本当に憤るし酷い。彼女ノイローゼ手前までいってたし可哀相だった。

そこに快楽と嫌悪の両極端な想いもあって 心と身体の声が全然違って

なんだかなぁ 痛々しい姿だったよ。なんとも複雑な関係よねぇ。

さすがにここまでの恐怖感与えちゃダメでしょ。相手は逃げるでしょ。

ぶるぶる震えるほどの恐怖をもっているのに愛情もあるなんて

嘘みたいにラスト数ページで状況がかわった。はぁ肩凝った・・・。



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